年収が低くて頭金がなくても、家を建てる方法はある?
安心して家を建てるための手順を教えて?
家を建てるという夢に向き合いながら、同時に抱える不安や迷い。
初めて家づくりに取り組む方々が抱く「お金や時間に制約があって、理想通りにできるか心配」などの不安は、誰にでも共通するものです。
本記事では、年収が限られている状況でも安心して家を建てるための3つの現実的なステップを紹介しています。
■返済プランを工夫するコツや、繰り上げ返済のメリット
■家を購入するタイミングの注意点
不安や課題を解決するためには、適切な住宅ローンを選択して賢い返済プランを組み立てることが大切です。
また、繰り上げ返済や保険の見直しによって予算を有効活用することで、あなた自身の理想の家づくりを、より実現しやすくできます。
現実的なステップで夢の家づくりを実現させるために、本記事が参考になれば幸いです。
- 年収が低くても家って買えるの?
- 家を買ってはいけない年齢は?家の購入タイミングと年齢の注意点
- 家を買うための貯金はいくら必要?頭金なしでも家を買える?
- お金がないのに家を建てる!安心して建てたい人の3つのステップ
- 【まとめ】お金に余裕がないからこそ、今すぐチェックを
年収が低くても家って買えるの?
年収が低いからと言っても、家を建てられないわけではありません。年収が低くても、安定かつ継続的な収入があるなら家を購入することは可能です。
会社員の場合、勤続年数が長かったり企業状況が良好だったりすると、安定性の面で有利に働くでしょう。重要なのは、「住宅ローンの融資が受けられるかどうか」です。
住宅ローンのプランも、選択肢が豊富にあります。返済期間や返済方式、固定金利と変動金利の選択など、自分に合ったプランを見つけることが大切です。
もちろん、エリアや設備、環境などで妥協しなければならないこともあります。それでも家を購入したいなら、住宅ローンの融資が受けられるかどうかを確認するために、金融機関や専門アドバイザーに相談してサポートを受け資金計画を立てる方法がおすすめです。
例えば、「フラット35」という住宅ローンは"最低年収の制限がない"ため、年収がどれだけ低くても返済負担が見合っていれば融資を受けられます。
ただし、年収が100万円の場合でも融資の上限は多くても数百万円から800万円ほどが一般的で、金額も制約があります。つまり、その金額で家を探すことになり、選択肢が限られる可能性が高いです。
総合的に考え慎重に計画を進めることで、年収が低くても理想の住まいを手に入れることができます。
家を買ってはいけない年齢は?家の購入タイミングと年齢の注意点
適切な年齢での家の購入は、生活スタイルと住宅ローンのバランスを考慮する重要な決断です。
通常、30代から40代が理想的とされ、その理由はいくつかの要因に基づいています。
家を買う平均年齢
国土交通省のデータによれば、住宅購入者の多くは30代から40代です。
この年齢層が購入者を占めていて、大きな理由を3つ紹介します。
- 家族の増加とライフスタイルの変化
- 経済的な安定
- 勤務地の定着
家族の増加とライフスタイルの変化
結婚や子供の誕生など、家族が増えることが家を購入する大きなきっかけに。
これらの出来事は30代前後に起こるのが一般的で、購入のタイミングがこの年齢層に集中していると言えます。
経済的な安定
30代になると、社会人経験が10年以上経過し、貯蓄が増える人が増えるのも理由のひとつ。
安定した収入とともに住宅ローンの審査も通りやすくなり、理想の家を手に入れやすくなります。
勤務地の定着
30代は仕事の安定期であり、転勤の心配が少ないため家を購入するメリットが大きいと感じる人が増えます。
35年ローンの借入可能年齢: 住宅ローンは最長で35年であり、一般的には45歳までに借り入れが開始される必要も。このため、45歳までに購入することが一般的です。
家を買ってはいけない年齢と注意が必要な年齢
続いて、家を買ってはいけないと言われる年齢と、注意が必要な年齢を紹介します。
- 20代以下
- 50代以降
- 厄年
20代以下
収入が不安定で住宅ローンの借り入れがむずかしく、ライフスタイルの変化が起こりやすい年代です。
ただし、柔軟性が高く、やり直しが可能との見方もあります。
50代以降
返済期間が短くなるので、毎月の返済額が増加傾向に。老後の資金を考慮しつつ、無理なく購入することが重要です。
厄年
性別 | 前厄(歳) | 本厄(歳) | 後厄(歳) |
---|---|---|---|
男性 | 24 | 25 | 26 |
41 | 42 | 43 | |
60 | 61 | 62 | |
女性 | 18 | 19 | 20 |
32 | 33 | 34 | |
36 | 37 | 38 |
厄年は、特定の年齢が大厄とされ、トラブルが起きやすいとされています。
特に、男性の42歳と女性の33歳はその代表例です。これは伝統的な信仰に基づくもので、この年齢には災難や困難が舞い込む可能性が高まると言われています。
家の購入を具体的に考えていく際には、この時期を避けて慎重な行動が無難です。計画的かつ注意深く進めることが望ましいでしょう。
家を買うための貯金はいくら必要?頭金なしでも家を買える?
頭金とする手元の資金が限られていても、住宅ローンを組むことで家を建てる計画を進めることが可能です。
多くの金融機関では、新しい生活をスタートするための必要経費を住宅ローンに組み込むことができます。
必要経費を住宅ローンに組み込める
住宅購入のために必要な経費は、多くの金融機関で住宅ローンに組み込むことができます。
諸費用や手数料、税金などがこれに含まれ、頭金が少なくても手軽に新生活のスタートが可能に。初期負担を軽減し、計画的な負担の分散が可能です。
頭金の用意がむずかしい場合は、ぜひ検討してみてください。
頭金を用意するより繰り上げ返済に回す3つのメリット
家を買う準備のために何年もかけて頭金を用意するより、見通しを立てたら早めに家を建てて"繰り上げ返済"をするのは賢い選択と言えます。
理由は、以下3つの主なメリットがあるからです。
- 賃貸の支払いを切り上げ、同等も住宅ローンの返済に回せる
- 家を建ててから、10~13年の住宅ローン減税制度を受けられる
- 頭金があったら、10~13年の住宅ローン減税を受けた後に繰り上げ返済に回せる
住宅ローンの減税制度を受けると、毎年のローン残金の一割が所得税や住民税から控除され、さらに上限は40万円にもなります。
「賃貸に住んでいたら受けられない控除」なわけですね。筆者も毎年この控除の恩恵を受けており、提出する書類の手間など何とも思いません。(笑)
物価の高騰が続く昨今、今後、住宅金利が上がらない保証がないことも要素のひとつ。
賃貸の支払いを切り上げた分を住宅ローンの返済に回し、減税制度を活用しつつ将来的には返済期間を短縮してローンの金利負担も減らす・・・控えめに言って、めっちゃおトクです!
【体験談】古い賃貸より新築での生活の方が光熱費を節約できた実話
関連する実例として、"古い賃貸より新築での生活の方が光熱費を節約できた私の体験談"を紹介します。
オール電化の新居に住んだことで、当然ですがガス代が不要になりました。これはけっこう大きなポイントです。また、外壁の断熱性が高いおかげでファンヒーターなしの生活になり、真冬にも灯油代が掛かりません。
光熱費が全体的に節約できたことは、期待以上のメリットでした。断熱性の高い住宅での生活は冷房も暖房も効率的で、結果的に電気代も抑えられますね。
実際に毎月の光熱費が抑えられると、もっと早く家づくりを検討しはじめておけば良かったと思いました。
お金がないのに家を建てる!安心して建てたい人の3つのステップ
「どんな家に住みたい?」「どんな暮らしがしたい?」
そんな問いかけに向き合いながら、自分たちの理想の住まいを探していくのはとても楽しい時間です。しかし、同時に不安や迷いを感じる人も多いのではないでしょうか。
「家づくりは初めてで、何から始めたらよいのかわからない」
「お金や時間に制約があって、理想通りにできるか心配」
そんな不安は、誰にでもあるものです。
家づくりに向けて実際に自ら調べ始め、"すでに大きな一歩を踏み出している"あなたが、安心して家を建てるための現実的な3つのステップを紹介します。
- どこの銀行からどんな条件で借りられるかをチェック
- 住宅展示場に行く前に、住宅メーカー情報を手軽に収集
- お金の専門家からサポートを受け、悩みや不安を解消
どれも"無料で利用できるサービス"で、③を除けば今スグできるステップです。できればこのまま①と②だけでも手を付けておくと、夢に向けて大きく前進できるでしょう。
迷っていたことを見える化したい人や、家づくりに向けて現実的なステップを踏み出したい人は、ぜひ読み進めてください。
ステップ①:まずはどこの銀行からどんな条件で借りられるかを無料でチェック
まず、住宅ローンの審査に通るためには、どこの銀行からどんな条件で借りられるかを把握しておくことが重要です。
とは言え、自分で借りられそうな銀行を探したり、おトクに借りる方法を探したりするのって面倒だし、金融機関の比較は知識がないと判断もむずかしいし大変ですよね。
そこで、「住宅ローン比較サービス」を利用して、複数の銀行の条件を比較してみることをおすすめします。
住宅ローン比較サービスは、複数の銀行の金利や諸費用などを一括で比較できるサービスです。収入や年齢などの情報を入力するだけで簡単に利用できるので、手間や時間をかけずに自分に合った住宅ローンを見つけることができます。
代表的な住宅ローン比較サービスとしては、「モゲチェック」や「住宅ローン比較.com」などが挙げられ、最初の一歩に便利なのが前者の「モゲチェック」。
モゲチェックを利用すれば収入や年齢などの情報を入力するだけで、複数の銀行の審査に通る可能性や金利、諸費用などを一括で比較できます。
- 入力5分で手軽!完全無料で自分にピッタリな住宅ローンがスグにわかる
- いちばん安く借りられて、審査に通りやすいおすすめの銀行を提案してもらえる
- 住宅ローンを借りるまでの手続きの流れもわかる
注意点としては、モゲチェックは年収300万円未満の方への提案はむずかしい場合があることです。また、電話や対面での相談には応じていません。詳しく聞きたい場合は、専用のメッセージページを利用してください。
逆に言えばしつこい電話や訪問がないのが特徴で、参考金額をサクッと調べられます。どこの銀行からどんな条件で借りられそうか、まずは気軽にチェックしてみましょう。
以下の記事ではモゲチェックの詳しい使い方を解説しているので、申込み方法がわかりにくい場合はこちらの記事を参考してください。
ステップ②:年収300万円以上の人必見!住宅メーカー情報のお手軽な収集術
家を建てるための資金がどこの銀行からどんな条件で借りられそうかを確認できたら、次は条件にマッチした住宅メーカーの情報を集めてみましょう。
とは言え、候補を絞らずに住宅展示場や住宅メーカーの店舗に訪問すると大変です。営業マンの説明を受けながら個人情報のアンケートを記入したり、毎週のように自宅に資料が届いて電話が掛かってきたりしますからね。
家のデザインや坪単価が知りたくて覗いただけでも2~3時間の時間を要するのは、あまり効率が良いとは言えません。
そこでおすすめしたいのが、一括請求でカタログを集めて自宅に居ながら徹底比較できる無料サービス「LIFULL HOME'S」です。
LIFULL HOME'Sは、住宅展示場や住宅メーカーの店舗を訪問する前に、条件にマッチした住宅メーカーのカタログを一括請求できるサービス。
デザイン面や価格面など気になるテーマから住宅メーカーを選べるほか、開催中の見学会・住宅イベント、お得なキャンペーン情報なども満載です。
- 展示場へ行かなくても、カタログを一括請求して自宅でゆっくり比較できる
- デザイン面や価格面など気になるテーマから住宅メーカーを選べる
- ローコスト住宅もハイグレード住宅対応のメーカーも選べる
- 開催中の見学会・住宅イベント、お得なキャンペーン情報も満載
- お金や土地、スケジュールなど重要事項をまとめた「家づくりノート」がもらえる
住みたい家のイメージに近い住宅メーカーの候補を見つけるために、家づくりを検討しはじめたタイミングで多くのユーザーが利用しています。
いろんな住宅メーカーのカタログや間取りの例を見ていると、家族もテンションが上がるし理想の家のイメージを具体化できて楽しいですね!
注意点としては、こちらのサービスも年収300万円以上の方を対象としていること。その条件を満たしていれば、申し込み後に数日で取り寄せできます。
ある程度の候補を絞ってから住宅展示場の見学やイベントに参加できるので、効率よくおトクに家づくりを進めたい人は、こちらもぜひチェックしてみてください。
ステップ③:より安心して建てるなら、お金の専門家に"無料"相談
最後のステップとして紹介したい方法が、ファイナンシャルプランナー(FP)へ相談して"サポート"を受けることです。
FPは金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度などに幅広い知識を備えており、「保険の見直し」「家計の相談」「老後資金の相談」「教育費・子育て費用の相談」などに利用されています。
一人ではむずかしい住宅購入と家づくりに関する漠然とした悩みや不安の相談ができて、具体的な解決策を数字で示してくれるのが大きなメリット。
一般的にFPへの相談料は1時間あたり5,000~10,000円と言われていますが、何度でも無料で相談できるサービスも存在しており、なかでも人気の「保険チャンネル」が便利です。
FPからのサポートをおすすめする理由はいくつかありますが、大きなところは以下の5つ。
収入を増やすことはむずかしくても、保障額に基づく保険料や適切に家計を見直すなどして、支出を減らすことで住宅ローンの返済に充てることができる人も多くいます。
実際に私も保険を見直したことで、過剰な保険料を節約できたうえ保険での貯蓄もできるようになりました。解決策を教えてもらったことで、将来的な不安の解消につながったことはとても大きかったです。
前述の1・2ステップと違い相談する時間が必要になりますが、将来にわたる家計の改善やおトクな貯蓄方法も教えて貰えます。
住宅ローンの不安を解消して、より安心して家づくりを進めたい人は、こちらもぜひご検討ください。
【まとめ】お金に余裕がないからこそ、今すぐチェックを
今回は、「お金がないのに家を建てるための現実的な3つのステップ」を紹介しました。
年収は少なくても安定した収入があるなど条件さえクリアできれば住宅ローンは組めますが、"将来的にも無理のない安心の返済プランを早めに手に入れること"はさらに重要です。
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