計画していた通りの生活ができてる?後悔した間取りや失敗談も紹介して?
先回りするために、これから間取りを選ぶ人が注意すべきポイントは?
間取り選びって夢があって楽しいですが、後悔ている人が多いと聞くと不安になっちゃいますよね。
ネット検索しても多くの調査結果が確認できますが、"家づくりで後悔したことランキング"でほぼ確実に上位に輝いているのが「間取りの後悔」です。
間取りの失敗談や後悔はもはや常勝軍団であり、間取り選びの計り知れないむずかしさや歯がゆさがうかがい知れるのではないでしょうか。
我が家でも例外でなく、設計時にあれだけ時間をかけて完璧にしたはずの間取りでしたが、実際に住み始めてから見つかった失敗談や後悔事例もあります。
「こんな失敗談なんか、ネタにしちゃうっきゃない!」と考え、これから間取り選びをする人が後悔しないために実例を公開する覚悟です。(←大袈裟でスミマセン!)
今回は、実際の住み心地をベースにした失敗談を赤裸々に解説していきますので、間取りで後悔したくない人はぜひ参考にしてください。
- 間取り選びで後悔しないためには何を重視すべき?
- 「家族構成や生活スタイル」に合わせた間取りを選ぶ
- 動線や収納に便利で「実用的」な間取りを選ぶ
- 日当たりや風通しなど「住み心地」を考慮した間取りを選ぶ
- 【まとめ】 間取りで後悔しないために失敗談を活かそう
間取り選びで後悔しないためには何を重視すべき?
間取り選びで、特に重視してほしい注意ポイントをまとめます。
- 「家族構成や生活スタイル」に合わせた間取りを選ぶ
- 動線や収納に便利で「実用的」な間取りを選ぶ
- 日当たりや風通しなど「住み心地」を考慮した間取りを選ぶ
実際に建てた家に住んで感じた住み心地から考えた視点で、重要なポイントを3つにまとめました。
それぞれ具体的に、詳しく解説していきます。
「家族構成や生活スタイル」に合わせた間取りを選ぶ
何より重視してほしいのが、「家族構成や生活スタイル」に合わせた間取りを選ぶことです。
実際に生活するにあたり、いかに自分たちらしく住みやすい居住環境を手に入れるかはとても重要だからです。
例えば、子育て中の家庭なら子供部屋と親の寝室の部屋数のほか位置を考えるのも大切で、もっと言えばリビングからの距離や学校からの帰宅後にどうやって家族とコミュニケーションを図るかなどの観点からも熟慮を重ねると良いでしょう。
と言うのは一般的な情報のひとつで、私はその先の配慮が不十分だったため間取りで後悔するポイントが出てきました。
■老後の生活への配慮が足りなかった
■寝室とトイレの距離が遠く感じることも
私は、一般的に言われている失敗談やアドバイスを「わかったつもり」になっていたわけです。
実際に住み続けてみて初めて知った現実。(笑)
うまくいったこともありますが、いまひとつ認識が足りなかったことや、もう少し配慮できていたらグッと生活しやすくなっていた反省点がわかってきました。
これらの失敗談や反省点を、詳しく解説していきます。
【間取りの教訓】子どもの成長と共に変化していく生活スタイル
当然のことですが、生活スタイルは子どもたちの成長と共に変化していくものです。
もちろん私も配慮はしていたのですが、想定外のことも出てきました。
具体的に言うと、「高校生になってから毎朝、洗面所を占拠されるようになった」こと。(笑)
小学生時代までオシャレなど無頓着だったうちの息子たちですら、中学生・高校生にもなると外出前のシャンプーとドライヤーは毎朝のルーティンになりました。
我が家の洗面所は洗濯と物干しもするために少し広めの6マスの広さにしていたので、同時に2人までならなんとか利用できています。
また、二階にセカンド洗面台も設置しているので、これも大いに役立ちました。
洗面所の配置や広さを決める際は、ぜひ参考にしてください。
【間取りの教訓】老後の生活への配慮が足りなかった
老後の生活への配慮が足りなかったのも、今更ながらの反省点です。
なぜなら、将来的に1階だけでも完結できる間取りの重要さを軽視してしまったからでした。
例えば、洗濯物をベランダや主寝室で干すために、毎朝1階から2階に運ぶルーティーンワークもそのひとつ。
洗濯機から物干し場までの距離を可能な限り近づけることで、この毎日繰り返す「カゴに入れた洗濯物を2階の奥の部屋まで運ぶ」という苦行作業の負担を減らせたわです。
足腰も丈夫な若いうちは良いですが、これから歳を取っていくうちに大変さを実感する予感しかしません。(汗)
本サイトの読者様からも「老後の間取り」を気にされている趣旨のコメントやご意見をいただくことがありますが、まったくもって共感するしだいです!
なるほど、老後の事もちゃんと考えてる人が多いんですね。
とはいえ、洗濯物はなるべく日当たりのよい場所で干したいし、脱衣所や洗濯機は1階に配置したいという我が家のようなご家庭は多いでしょう。
できるだけ洗濯機と洗濯物を干す場所の距離を近づけておいたり、最初はむずかしくても将来的には近づけられるように考えておいたりすることは重要だと感じました。
例えば1階のリビングの片隅や、将来的に庭のスペースにウッドデッキを増設するなどして、軒下を利用した物干し場所を作れるようにしておくのもアイデアですね。
建ててからでは間取りは変更が困難なので、できるだけ先回りして作戦を立ててくださいね!
【間取りの教訓】寝室とトイレの距離が遠く感じることも
寝室とトイレの距離感にも注意してください。
理由はもちろん、トイレは毎日何度も利用する場所だからです。
我が家はトイレの音問題を気にし過ぎたあまり寝室やリビングから遠ざけた結果、往復する距離が長くなってしまいました。
今思えば、居住空間とトイレはドア2枚を挟む条件を満たしつつ、なるべくリビングや寝室からもアクセス性の良い場所に配置しておけば老後も快適だったかと感じています。
建坪や住宅の形などにもよるのでむずかしい部分はありますが、老後にも後悔しない間取りを手に入れるためにも、ぜひじっくり考えてみてください。
■老後も快適な生活を送るための工夫
■居住空間とトイレの位置関係
トイレは利用頻度が高い設備にもかかわらず、その重要性を見落としがちなので注意しましょう。
では、間取りでトイレの位置を決めるにはどう考えたら良いのか?
以下の記事では「絶対に押さえておくべき重要なポイント」を、間取りの事例や我が家の失敗談などと併せて詳しく解説していますので、ぜひこちらも読んでみてください。
動線や収納に便利で「実用的」な間取りを選ぶ
間取りを選ぶとき、動線や収納についてもじっくり考えることはとても大切です。
理由は、実用的な居住空間は快適な生活を実現するために重要だから。
例えばお子さんが野球やサッカーなど屋外スポーツで泥だらけになって帰ってくることが多いのであれば、玄関や勝手口などの出入り口と風呂場を近づけておくことで、家の中を汚すのを防げます。
高校生にもなると自転車通学で急な雨に見舞われてビショビショになって帰ってくることもあるでしょう。
間取りで玄関とお風呂場の位置を近くにした結果として受けた恩恵を詳しく掘り下げている記事を貼っておきますので、気になる人はこちらもぜひ併せて読んでみてください。
後悔しない間取りを手に入れるために、前述の家族構成や生活スタイルと併せて考えてみることをおすすめします。
と言うことで、ここから先は更に具体的な私の失敗談の紹介です。(笑)
【間取りの教訓】2階の廊下が長くて部屋が"遥かかなた"問題
快適な動線を考えるとき、廊下はなるべく短くすることが望ましいです。
当然のことですが、歩く距離を減らせますので。
我が家は憧れの吹き抜けを設けその周囲を廊下で囲う間取りにしたところ、開放感は得られましたが歩く距離が伸びたのは失敗だったと感じることもあります。
毎日、部屋が遥かかなたです。
とは言え、そもそも家が広くなくて助かりましたけど。(笑)
実用的な住まいを目指すなら、廊下を減らして寝室や収納のスペースを広げられないかも検討するのがオススメです。
【間取りの教訓】収納力に影響した地味なデッドゾーン①「ウォークインクローゼット」
憧れだったはずのウォークインクローゼットにも、落とし穴がありました。
デッドゾーン問題です。
ウォークインクローゼットはたしかに収納力が高くて有効なのですが、形をしっかり見極めないとデッドゾーンができてもったいないのでご注意を。
「これくらいの広さの収納があれば、あとは工夫すればなんとかなるでしょ♪」と上機嫌で、まるで羽毛布団くらい軽い気持ちで決めたあのときの自分に教えてやりたい気分です。
せっかくなら無駄のない収納を計画したいという人は、ぜひ以下の記事も併せて読んでみてください。
【間取りの教訓】収納力に影響した地味なデッドゾーン②「オープンステア直下」
オープンステア直下のスペースは、デッドゾーンになりやすいのでご注意下さい。
なぜなら、オープンステアという開放的かつオシャレな構造物と実用性のコラボは難易度が高いからです。
モデルハウスのオープンステアに憧れて採用したのは良かったですが、我が家は階段下のスペースは正直なところ活かしきれていません。
当初は観葉植物を置こうと考えていましたが、エアコンの風が直撃するのですぐに枯れてしまいました。(汗)
スペースの活かし方として集めたアイデアを、ご紹介しておきます。
- 観葉植物・インテリアデザイン
- ロボット掃除機の基地
- ペットスペース
- 本棚や収納棚
- シューズラック・小物入れ・鞄入れ
観葉植物を置くなら、エアコンの近くを避けたり日当たりを考えたりするなどの検討をしておくと良いでしょう。
ロボット掃除機の基地に活かすなら、専用のコンセントを用意しておくのとお忘れなく。
そもそもオープンステアってどんな感じ?と気になる人は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
■ウォークインクローゼットはサイズだけでなく形状にも注意する
■オープンステア直下の活用方法は抜かりなく
日当たりや風通しなど「住み心地」を考慮した間取りを選ぶ
実用性だけでなく、日当たりや風通しなどの住み心地を考えておきましょう。
ながく利用する住まいだからこそ、間取りの利便性だけでなくあなたの肌に合う空間は安らぎを与えてくれるからです。
とは言え、参考画像や間取り図面だけを眺めていてもわかりにくいという人も多いのではないでしょうか?
私の経験上からのアドバイスですが、「五感」を頼りにイメージする方法がオススメです。
五感とは、人間が外界から刺激を受け取るための感覚器官のことで、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の5つの感覚があります。
特に「視覚、聴覚、嗅覚」は間取りによって左右されることも少なくないと実感しました。
そんなわけで、住み心地について間取りの教訓と失敗談を紹介します。
■開閉できる窓の位置が偏ってしまい、風通しがあまり良くなかった
■1階の寝室にある窓は、外からの視線が気になってしまった
どれも住んでみて初めて気付いたことばかりです。
これから間取りを計画する人は、これらの失敗談が当てはまらないかをぜひチェックしてみてください。
【間取りの教訓】全体的に東側の窓が少なすぎたため、日中も暗くなってしまった
特に朝方を含め、季節によっては日中も暗くなってしまったと感じています。
全体的に東側の窓が少なかったのが原因ですね。
駐車場と玄関の位置関係やお隣さんの住宅との距離も考えてリビングの位置を決めたのですが、窓を東側に多めに設けて朝日を取り込めるようにした方が明るかったかもしれません。
家族でとる朝食の時間帯になるべく採光して、日中も明るく過ごせるような配慮をしていたら自然光で過ごす時間を増やせたはずです。
間取りを考えるときは、東西を入れ替えると朝日を更に取り込めないかも想像してみると良いでしょう。
【間取りの教訓】開閉できる窓の位置が偏ってしまい、風通しがあまり良くなかった
開閉できる窓の位置とバランスにも、注意してください。
我が家は「全館空調だから窓を開けることはほとんどない」という先入観があったためか、風通しのことなど完全に無視して設計してしまいました。(笑)
確かに窓を開けることは比較的に少ないのも事実ですが、家の中に風を取り込みたいときもあります。
例えば「大掃除でホコリが舞うとき」や「匂いの強いを放つ焼肉のあと」のほか、「エアコンを点けるまではいかないけどちょっと暑いから外の涼しい風を取り込みたい」という春先や秋口などです。
窓は断熱性の面で弱点になりがちですが、実際に住んでいると風通しの大切さを実感する日が年に何度かやってきたのでご参考まで。
【間取りの教訓】1階の寝室にある窓は、外からの視線が気になってしまった
1階の部屋の窓は、外からの視線が気になりがちなのでご注意ください。
特に人通りが多い道路などに面している方角は、間取り計画時に対策をしておくと良いでしょう。
我が家の失敗談としては私の寝室がまさにこれで、外から見えない様に窓の位置を高くしておくか採光用と割り切って曇りガラスにしておけばよかったとちょっと後悔しています。
近隣の住宅や施設などの都合によりますが、視線を防ぐ工夫をしつつ採光にも配慮した間取り設計をぜひ心がけてください。
■全館空調でも風通しに配慮した開閉式の窓を設けておくと便利
■1階のリビングや寝室は外からの視線にも注意
部屋のレイアウトのほか、利用する目的によって間取りに配慮しておくことも重要です。
実際に住んで感じた間取りと窓の位置で気を付けるべきポイントや失敗談などを詳しく紹介している記事リンクを以下に貼っておきますので、興味のある人はこちらもぜひ読んでみてください。
【まとめ】 間取りで後悔しないために失敗談を活かそう
今回は、これから家づくりをする人が間取りで後悔しないために、リアルな失敗談や住み心地を紹介しました。
間取り計画を家族で楽しむのは大切ですが、「ひとつでも多くの後悔事例を知って、計画に活かしていくこと」はさらに重要です。
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早めに住宅メーカーの情報を集めて、家族でチェックして比較しておくことも大切です。
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