一条工務店の窓のハニカムシェードって、どうやって選んだら良いか迷いますよね?壊れやすいとか結露が心配とか言われますが、実際はどんなものか気になる人も多いのではないでしょうか。
住宅の断熱性をアップしてくれるハニカムシェードは、一条工務店なら標準で付いてくるとはいえ、特徴を把握せずになんとなく決めてしまってはもったいないんです。
断熱・レース・遮熱タイプのほか電動開閉式もラインナップされており、間取りや窓の位置によって選択することが大切。
今回は、ハニカムシェードのメリット・デメリットや注意点をもとに、後悔しないための選び方を紹介します。我が家の失敗談も併せてお伝えしていくので、これからハニカムシェードを選ぶ人はぜひ参考にしてください!
- 【ハニカムシェードの後悔】我が家の失敗談と伝えたい注意点・デメリット
- ホントに要らない?【見逃しがちなメリット】ハニカムシェードがあって良かったこと
- 一条工務店のハニカムシェードをかしこく活かす方法と注意点
- 一条工務店の窓で後悔しないために大切なこと
- 【まとめ】ハニカムシェードの後悔をしないために注意点を先回り
【ハニカムシェードの後悔】我が家の失敗談と伝えたい注意点・デメリット
一条工務店のハニカムシェードについて、後悔事例を集めました。失敗談のほか実際の生活で感じていることも、それぞれ詳しく解説します。
後悔①:寝室のハニカムシェードは標準タイプだと眩しい
一条工務店の標準仕様である断熱ハニカムシェードは、寝室で採用する場合は眩しさに注意してください。オプションの遮光タイプ(遮熱ハニカムシェード)と違い、ある程度の光を通すためです。
ベランダへアクセスするような大きな窓にも言えますが、高い場所に設けた窓もまた気を付けたいところ。我が家の主寝室には近隣の視線を気にしつつ採光のために設けた高い場所の窓があり、標準仕様のハニカムシェードを採用したところ、日中にけっこう眩しくて昼寝の妨げになってしまいました。
後述しますが、寝室にはすべての窓に遮光タイプ(断熱ハニカムシェード)を採用しておくのが無難です。
後悔②:寝室は窓とベッドの位置関係によってハニカムシェードを破損しやすい
寝室は窓とベッドの位置関係によっては、ハニカムシェードを破損しやすいので気を付けてください。理由は、ハニカムシェードは見た目のとおり剛性は期待できない(強くない)ためです。
ベッドのすぐ横に窓がある場合、ハニカムシェードを破損させないためには掛け布団や腕・脚などが当たらない高さにする必要があります。寝てるうちにハニカムシェードを押して変形させてしまった我が家の失敗談は、以下の記事でくわしく紹介していますので、ぜひ併せて読んでみてください。
後悔③:勝手口のハニカムシェードは汚れやすい
キッチンの脇に勝手口や窓を設置する場合は、油汚れに注意してください。調理中に油が飛んだり調味料が付着したりすると、掃除がなかなか大変ですので。
勝手口の場合はガラスの面積が大きいので、特に冬場は寒さを感じやすい弱点も。「ハニカムシェードを降ろしているだけで体感温度は変わる」とうちのカミさんは言い切っています。対策としては、せめて調理中だけでもハニカムシェードを降ろさないのが確実です。
後悔④:万が一、傾くなど動きに違和感があった場合は、一旦戻してやり直す
ハニカムシェードの開閉がスムーズでないなど違和感があるときは、一旦戻してやり直す必要があります。主導の場合は操作コード(ヒモ)を引っ張って開閉しますが、ハニカムシェードが引っかかって傾いてしまうこともごく稀にありました。
確率や頻度が気になると思いますが、これはちょっと表現がむずかしいところ。なぜなら、建付けや引っ張り方によって異なるためです。一概には言えませんが私の部屋とリビングの窓では年に1度あるかないか程度なので、特に気になるほどではありません。
対策としては、後述するとおり一回一回止めずにスムーズに動かす方法がオススメです。
後悔⑤:毎日使う箇所や大きな窓は、ハニカムシェードの開閉がちょっと大変
寝室やリビングなど毎日使う箇所や大きな窓のハニカムシェードは、開閉が大変に感じたこともあります。理由はやはり、毎日繰り返すからです。
特に大きな窓はハニカムシェード自体も大きい分、明けるときに必要な力も大きくなります。これが毎日の作業となると・・・カーテンに比べたらちょっと大変というか、わずらわしく思うかもしれません。
とは言え開閉の作業自体はものの数秒なので、すぐに慣れましたが。(笑)三連窓など窓の数を多くしたり大きな窓を採用したりする場合は、後述する電動タイプを採用する方法もあります。
ホントに要らない?【見逃しがちなメリット】ハニカムシェードがあって良かったこと
ネットで「一条工務店はハニカムシェードなんて要らない」との主張を拝見しましたが、人や地域・ライフスタイルなど条件によっては一概にそうとも言えないのではないでしょうか?
先述のとおり良いところばかりとは言えませんが、私はハニカムシェードにデメリットを超える恩恵を感じています。参考までに実際の生活を振り返った「見逃しがちなメリット」を紹介しますので、一例としてぜひ参考にしてください!
- 断熱性のアップを実感(特に冬の屋外の寒さ)
- 夏場のトイレの日差しをシャットアウト
- 寝室は遮光・遮熱タイプで快眠できた
- 近隣住民・通行人からの視線を遮断できた
- カーテンが不要でスッキリ節約
メリット①:断熱性のアップを実感(特に冬の屋外の寒さ)
ハイニカムシェードがあることで、一条工務店の住宅の高い断熱性能をアップさせてくれていると実感しています。断熱性において弱点と言われる窓からの熱移動(屋内・屋外)を抑えてくれるからです。
もともと断熱性にも定評のある一条工務店の住宅に、ハニカムシェードが相乗効果で更にアップさせていると特に恩恵を感じているのが、冬場の屋外の寒さ。夜間の床暖房の効率も上がって電気代も抑えられてきたと思うと、ハニカムシェードLOVEでございます。
逆に、夜中にハニカムシェードを降ろさなかったら、夏場のエアコンの冷気も窓から逃げやすく電気代も今ほど安くなかったかもしれません。断熱性をアップさせたいときに効率良く使えるのが、ハニカムシェードの良いところだと実感しています。
床暖房を利用した実生活の様子やリアルな電気代が気になる方は、以下の記事でくわしく紹介しているのでぜひ読んでみてください。
メリット②:夏場のトイレの日差しをシャットアウト
ハニカムシェードのありがたみを語るうえで、夏場のトイレの日差しをシャットアウトしてくれたエピソードを忘れるわけにはいきません。これ何かというと、日差しの強い夏場に狭い個室空間のトイレに長時間いるとヤバいってことです。(笑)
我が家では比較的に日当たりの良い東側にトイレを設けており、夏場に長くこもったときに汗だくになったことがありました。「暑いけどお腹も痛いし、窓やドアを開けっぱなしにできるほどメンタル鍛えてないし、どうしよう・・・」って経験、誰でも年に1度や2度はないですか?ありますよね?そんなピンチを救ってくれたのが、救世主ハニカムシェード。(←こう呼ぶとやけにカッコいい説)
一条工務店の窓にはトイレでもキッチンでも、ハニカムシェードが標準仕様で付いてきます。(バスルームは除く)断熱性が高く冬場の床暖房の恩恵に着目しがちな一条工務店の住宅では、夏場の個室での暑さは盲点になりがち。
汗だくで暑い個室のトイレから出られなくなったときは、ハニカムシェードで日差しをシャットアウトする対策があることをぜひ覚えておいてください。標準仕様と言えど、断熱性能は優秀なのです。
メリット③:寝室は遮光・遮熱タイプで快眠できた
寝室のハニカムシェードは、「遮光タイプ」にしておいて正解でした。理由は標準仕様の断熱タイプではある程度の光を通すのと、日差しを遮る目的での遮光カーテンを別途設ける必要もなくなったからです。
例えば初夏などは明け方の早い時間から光が差し込んでくるので、私と同じく「ゆっくり睡眠を楽しみたい二度寝フェチの人」は、眩しく感じると思って間違いないでしょう。休日なんかは10:30までガッツリ惰眠をむさぼりたいタイプなので、寝室には遮光タイプを採用しておいてマジで正解でした。
西側の面は標準サービスですが、寝室は遮光対策をしておくことをオススメします!眩しさに敏感な人や迷っている人のために、以下の記事でくわしく解説しているのでぜひご検討ください。
メリット④:近隣住民・通行人からの視線を遮断できた
ハニカムシェードは時として、近隣住民や通行人からの視線の遮断するのにも使えます。特に外からの視線が気になりがちな1階の寝室は、窓だけではやはり十分と言えませんでした。
我が家の場合は、あろうことか隣の土地にあとから公民館が建設されたこともあり、頻繁に近隣住民が多く行き交う状況に。今では休日の昼間にブログのパソコン作業をしているので視線を遮るために別途ブラインドを設置していますが、それまでは必要に応じてハニカムシェードを降ろしていました。
近隣にはいつ何が建てられるかわからないということを学んだと同時に、ハニカムシェードがあって良かったと感謝した一例です。
メリット⑤:カーテンが不要でスッキリ節約
ハニカムシェードがあるおかげで、カーテンが不要にできたこともメリットのひとつです。カーテンレールがせり出すこともないから、スッキリしています。実際に住んでから感じていますが、窓とベッドの間など狭い場所は特にこのスッキリ感が大切です。
近隣からの視線が気にならず日中に明かりを取り込みたい箇所だけ、レースのカーテンを設けて雰囲気を付けました。我が家の場合は、2階の主寝室と子ども部屋がそれにあたります。
全部の窓に設置するより、かなり節約につながったんですよね。窓枠の中にスッキリ納まっていくうえに、標準仕様で付いてくるハニカムシェードは、けっこう良いところあります。
一条工務店のハニカムシェードをかしこく活かす方法と注意点
ハニカムシェードのメリット・デメリットを把握して、特徴を上手く利用するととても役立ちます。せっかく標準的に付いてくるので、かしこく活かしてください。実生活で学んだ使用上の注意点も併せて、それぞれ紹介します。
寝室は遮熱ハニカムシェード(遮光タイプ)にしておく
寝室の窓には、遮熱ハニカムシェード(遮光タイプ)を採用しておくのが無難です。理由は前述のとおり、早朝や日中の眩しさを抑えるためです。
一条工務店のハニカムシェードにおいて、標準仕様とオプションの種類と特徴は下記をご参考に。
■断熱ハニカムシェード
一条工務店の標準仕様。ある程度の光を通す。
■レースハニカムシェード
レースタイプなので、断熱タイプ(標準)より光を通す。
■遮熱ハニカムシェード(※遮光タイプ)
遮光性が高く、光をほとんど通さない。
西側面は標準サービス。
追加費用は1,500円~3,000円。
カーテンとは違い窓枠をしっかり覆ってくれるので、遮熱・遮光タイプにしておくことで眩しさをかなり抑えてくれます。追加費用も比較的に大きな金額ではないので、コスパも良好なオプションのひとつですね。
「部屋が眩しくて、これじゃ落ち着いて昼寝もできないぜ」って嘆かないように、昼寝フェチをやさしく守ってくれる遮光タイプのハニカムシェードには感謝しかありません。
遮熱ハニカムシェードにどれほどの遮光性があるか気になる方は、以下に画像付きでくわしく紹介している記事のリンクを貼っておきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
寝室はベッドと窓の位置・高さに注意(ハニカムシェード破損を予防)
寝室はベッドと窓の位置と高さに注意してください。ハニカムシェードは破損しやすいからです。ベッドのすぐ脇に窓があると、眠っているときに脚や掛け布団で破損させてしまうかもしれません。
ベッドと隣接する窓は、位置を高くしておくと破損を防げます。我が家では、ベランダとアクセスできる窓の大きなハニカムシェードを破損させてしまいました。
失敗談から学んだ寝室の間取りの教訓については、以下の記事でくわしく紹介しています。
調理中は勝手口のハニカムシェードを降ろさない
これも我が家の教訓で、調理中は勝手口のハニカムシェードを降ろさない方が無難と感じています。炒め物で飛び散りがちな、油や調味料の汚れを防げるためです。
冬場に勝手口の窓の近くでヒンヤリとした冷気を感じることもありますが、一条工務店は断熱性の高い住宅なので、ハニカムシェードを降ろさなくても個人的にはまったく問題ないと感じています。
あとで掃除することを考えたら調理中だけでもノーハニカムでやり過ごすべきということで、我が家では調理中はハニカムシェードを降ろさないようになりました。
毎日使う箇所だけでも、電動タイプの採用を検討する
「毎朝毎晩ハニカムシェードを開閉をするのがちょっと面倒・・・」と言う方には、電動タイプを採用する方法もあります。私が実生活から感じた電動タイプを検討しておくと良い箇所は、以下の通りです。
【電動タイプを採用するならこんな窓】
- 寝室やリビングなど、毎日開閉させる箇所
- 二連窓・三連窓などで、何か所も開閉させる箇所
- 面積の広い窓など、開閉に大きな必要な力が必要な箇所
- ソファやベッドなどにより、開閉ヒモへのアクセス性が良くない箇所
"吹き抜けの高い位置に設ける三連窓"なんかは、電動タイプ採用の格好のターゲットでしょう。見落としやすいのは、"ソファやベッドに乗らないとコード(開閉ヒモ)を操作しにくい"箇所です。
電動タイプは建設時に電源配線を施工する必要があるため、後から手動→電動への変更はできません。ハニカムシェードの手動での開閉操作はもちろん簡単にできますが、予算に余裕があるなら有料(1万円)の電動タイプも検討してみてください。
手動開閉の際は一回一回止めず滑らかに動かし、下端に1cmほどのスキマを作る
ハニカムシェードの手動操作には、上手に使うためのちょっとしたコツがあります。結露や破損の防止にもつながるので、ぜひ覚えておいてくださいね!
【ハニカムシェードを上手に使うコツ】
- 手動開閉の際は一回一回止めず、滑らかに動かす
- 降ろしたときは下端に1cmほどのスキマを作る
- 操作コード(ヒモ)でハニカムシェードを降ろすとき、下部を持ち上げない
操作コード(ヒモ)を引っ張るとき、「引っ張って止めて・・・引っ張って止めて・・・と繰り返すとハニカムシェードが破損しやすくなる」とのアドバイスを、一条工務店からもらったことがあるので紹介しておきます。開閉操作するときは、ハニカムシェードを止めず滑らかに動かすと破損を防げるんですね。
ハニカムシェードを降ろしたときは、下端に少し(1cmほど)のスキマを作ることで結露を防げます。我が家では結露の悩みはありません。
開閉操作の際はハニカムシェードを手で持ち上げたり押したりして、無理な負荷をかけないのもポイントです。ごく稀に動きがおかしいと感じたときは、一度もとに戻してやり直しています。(ほとんどありませんが)
一条工務店の窓で後悔しないために大切なこと
一条工務店の窓の位置やサイズで後悔しないためには、実際の住み心地やリアルな失敗談を知っておきましょう。
間取りによる部屋の配置だけでなく、リビングの日当たりはもちろん寝室で朝を迎えるときの快適さにも影響するからです。
居室に自然光をうまく取り入れつつ、適切なハニカムシェードで遮熱したり好みの明るさに調整したりできるように工夫しておくと快適にできます。
また、一条工務店の住宅は全館空調なので見落としがちですが、窓を開けることもしばしばあるので注意してほしいというのが筆者の経験談。
焼肉の後にリビングダイニングに充満した匂いや大掃除のときなど、風通しを良くしたいシーンがこれまで何度かありました。
夜間にハニカムシェードを閉めると窓を開けても風通しも遮ってしまうので、窓の位置や向きもしっかり計画しておくと良いです。
以下の記事では窓で後悔しないために、我が家の体験談や失敗談などをくわしく紹介しているので、こちらもぜひチェックしてください。
【まとめ】ハニカムシェードの後悔をしないために注意点を先回り
今回は「一条工務店のハニカムシェードで後悔しないために、上手に使うコツや注意点」について解説しました。ハニカムシェード自体のメリット・デメリットを把握しておくことも大切ですが、間取りや家具の配置もトータルで考えて特徴を活かすことはさらに重要です。
以下の記事では「一条工務店の間取りで注意すべきポイント」について解説しているので、こちらの記事も併せて読んでみてください。
ハニカムシェードだけで補いきれない部分は、後から自分自身で付け足していくのもオススメです。部屋に日光を取り入れつつ近隣の視線を防ぎたかった私は、日中はハニカムシェードではなく別で設けたブラインドを利用しています。
以下のショップでは希望のサイズのブラインドやカーテンが安く手に入るので、「ハニカムシェード以外の対策も検討したい!」という人は、こちらもぜひご検討ください。